柳家喬太郎立川談春二人会 ― 2009年06月07日 23時23分23秒

今最もチケットを取りにくいと言われ俺もめちゃめちゃ気に入っている大人気噺家二人によるなんとも豪華なプログラム。抽選に申し込んだら当たっちゃったのでカミさんと行ってきた。有楽町はよみうりホール。なんと正午開演。凄い。第2部は15時開演。これも凄い。夜のイベント始まる前に無理矢理ねじ込んだみたい。実はこの数日前に地元の地域寄席で喬太郎の高座があったんだけど仕事で行けなかったんである。残念。欠かさずその地域寄席に行っている上の子にネタをたずねたら「死神」をやったらしい。裏山椎。まあそのかわりこの会があったからいいとする。最初は柳家喬之進が「金明竹」。続いて喬太郎の「井戸の茶碗」。中入り後に談春はちょっとだけ家元が乗り移ったかのように見えた「寝床」。二人ともたぁ〜っぷりのボリュームで大いに笑い楽しんだ。でもそのあと仕事したんだけどさ。
宮本武蔵 ― 2009年06月12日 23時23分23秒

新宿のシネコン、バルト9の「東映時代劇まつり」で上映されている「宮本武蔵」を観に行った。この「まつり」一日一回すべて朝10時からの上映となかなかハードルの高いスケジュールなのだがこれから来年の4月まで色々と観てみたい映画が予定されているので楽しみにしているのである。だいたいもう昔の時代劇スターを大スクリーンで観られる事もめったにないしね。うちのテレビはちっちゃいし。ただ個人的なことなんだけれど、問題は時代劇や日本の歴史についての知識が全くないのでそれが辛いところなんですね。幕末やら新撰組やら戦国武将やら、ほんとうに何もわからないんですよ。ならなんで時代劇観るんだよって?……やっぱりこれらが先達昭和日本人の最大の娯楽だったからですよ。おっさんになった俺もそいつをいっちょ体験してみようじゃないかってえところでしょうか。
今回のスターは中村錦之助、この人の印象は子連れ狼の拝一刀と、後に萬屋錦之助で11PMに出た時に酔っ払ってて生放送で寝ちゃったことくらいでしょうか。すみません。この映画ではさすがに元気でした。大木に吊るされてず〜っと喚いてましたし。そして、お題の宮本武蔵にしたって「巌流島の決闘」くらいしか知りませんでした。吉川英治の原作を漫画にした「バガボンド」がヒットしてる事くらいは知ってましたが…。さらにいえば、この映画が全5部作の第一作ということも知らなかったんですよ。だから、さあ悟りを開いて生まれかわって話はこれからって時に映画終っちゃったんですよ。チャンバラシーンなんて全然なかったんですよ。しかも続きの4作はこの時代劇まつりのラインナップにはないんですよ……。結局あとはDVDでも借りて観ろということになっちゃったんですよ………………。
結局、これからが楽しみな映画でありましたとさ。お客さん3人しかいなかったのはそれもあったのかなあ。あ、沢庵和尚役の三国連太郎は大層よかったです。次は6月末から始まる片岡千恵蔵の「赤穂浪士」にでも行ってみようかな。でもこれも知識全然ないんだよなあ……。日本人の常識忠臣蔵、予習しとくか。
今回のスターは中村錦之助、この人の印象は子連れ狼の拝一刀と、後に萬屋錦之助で11PMに出た時に酔っ払ってて生放送で寝ちゃったことくらいでしょうか。すみません。この映画ではさすがに元気でした。大木に吊るされてず〜っと喚いてましたし。そして、お題の宮本武蔵にしたって「巌流島の決闘」くらいしか知りませんでした。吉川英治の原作を漫画にした「バガボンド」がヒットしてる事くらいは知ってましたが…。さらにいえば、この映画が全5部作の第一作ということも知らなかったんですよ。だから、さあ悟りを開いて生まれかわって話はこれからって時に映画終っちゃったんですよ。チャンバラシーンなんて全然なかったんですよ。しかも続きの4作はこの時代劇まつりのラインナップにはないんですよ……。結局あとはDVDでも借りて観ろということになっちゃったんですよ………………。
結局、これからが楽しみな映画でありましたとさ。お客さん3人しかいなかったのはそれもあったのかなあ。あ、沢庵和尚役の三国連太郎は大層よかったです。次は6月末から始まる片岡千恵蔵の「赤穂浪士」にでも行ってみようかな。でもこれも知識全然ないんだよなあ……。日本人の常識忠臣蔵、予習しとくか。
猫である ― 2009年06月13日 23時45分56秒

うちの駄猫、今年で15歳(あれ16歳だっけ)になる。目に見える老化現象はそれほどなくここまできたが(3年ほど前に直進歩行や自力飲食ができないくらい急激にボケてしまっていよいよかと思ったが、空いた玄関ドアからふらふらと出てしまい初めて外で一晩過ごして恐怖を味わったら元に戻った。謎である)このところ急激に餌の食べ方が変わってしまった。缶詰であれドライであれどんな餌をやってもあれほどガツガツと皿を舐めまわさんばかりに食べていたのに最近は缶詰それも鳥獣の肉系のものにしか反応しなくなった。しかたなく手頃な値段で近所で手に入るただ1つのブランド、モンプチをやっている。手頃とはいえドライフードなどに比べると価格は高いのだが市販されているキャットフードの大半が魚類のものなのでどうしようもないのである。肉系のドライフードなんて皆無だしなあ。で、家族でよおく観察しているとどうやら嗅覚が衰えてしまったようである。開けるとわかるが肉系の缶詰は魚類のものに比べて匂いが強いのだ。それで食べ物だと判断しているらしい。なのでその缶詰にこれまで大好きだったドライフードを混ぜるとちゃんとカリカリと食べている。歯はまだ大丈夫のようだ。朝夕に腹が減ったとミャアミャア鳴くのも以前と変わらない。小用の時に粗相をする回数が少しふえたのも何か関連があるかもしれない。なら医者に連れて行けばよいということになるがこの愚猫何しろ臍の緒がついたままの死にかけを救われた生粋の野良なのでそれもかなわないのである。極度の臆病なので移動用の篭に入れるだけでひと苦労、こっちの手は傷だらけになる。昔医者に連れて行ったときは失禁はするわ唸るわ爪はたてるわ噛もうとするわでそれはもう大騒ぎだった。それでショック死されても気の毒なのでだましだまし様子を見ているこのごろなのである。写真は約1年前の姿。ううん、これに比べりゃやっぱり老けたかな。
おにぎり@公園 ― 2009年06月14日 23時45分56秒

天気はあやしかったがせっかくの日曜日。クーラーボックスに冷たいカバとビール、おにぎりや卵焼きやおしたしを詰めて小金井公園に出かけてのんびりと過ごした。これまで外出時のおにぎり作りはいつも俺の担当だったのだがカミさんが地元吉祥寺でのイベントでおにぎり屋さんを手伝って以来その仕事はバトンタッチ、もうまかせっきりである。何しろプロのおにぎり屋さんに手ほどきを受けたのである。どうしても俺がやるとしっかり握りすぎて重く固くなってしまうがカミさんの握り方だと口の中で感じられる米の粒立ちが断然違っていて文句無しに美味しい。さっそく教えてもらってマスターしなければならない。ふんわりやさしく。わかってるんだけど難しい。ちなみにおにぎりの中身で好きなのはシソちりめん、鰹節胡麻醤油、山葵海苔、胡麻紫蘇ヒジキ、梅干鰹、塩胡麻昆布などなど。あなたはいかが?
20000キロ ― 2009年06月17日 23時45分56秒

本日ふと思い立ってバイクを使ってお墓参りに行ったのだがその帰りにふとオドメーターに目をやると20000キロと表示されていたので思わずバイクを停めてケータイで撮影してしまった。僕は普段あまりぞろ目とか数字の並びには無頓着でどちらかといえばカミさんのほうが切符の番号やら前を走る車のナンバー電話番号日付などに敏感である。でもバイクの距離数の場合はそういう偶然とは違う歴史(ちと大げさ)が積み重なっているので少々感慨に耽ったりもするわけだ。しかしだからといって走行距離数の区切りの度にいちいち興奮しているようではまるで筒井康隆氏の大傑作「虚構船団」に出てくるナンバリングではないか。ナンバリングと言っても未読の方には通じないとは思うが仕方がないこれは読んでいただくしかないですね。興味を持たれた方は面白いので是非ご一読を。かなり好き嫌いは別れるとおもうけど。冒頭いきなり擬人化された狂った文房具が続々と登場するんです。どうです? というわけで、さあ、次は22222キロだな。あ、ホッチキス君どうしたんだい?「ココココココココココココ……」うわあまた針を吐き散らかしやがった……。
「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」展 ― 2009年06月18日 23時45分56秒

上野の国立西洋美術館へ出かけた。ミュージアムショップは何度も覗いていたけど実はここは初めて。ちょっと意外だったのは、ここの常設展示は撮影可なんですね(もちろんフラッシュや三脚はダメですよ)OKだとわかってても誰も写真なんか撮ってないからなんだか緊張してしまいそれほど枚数は撮れず。まあ暗いところも多いしね。今度行ったらゴッホやらロダンやらルオーやらモネやらポロックやらもっと舐めるように撮影してやろうかしらん。いつも横を通っていたのに改めてしげしげと眺めそして中を巡ると、「無限成長美術館」構想といい見た目といい50年も経っているとは思えないかっこいい建物です。常設なので入館料も420円とリーズナブルです。次に行こうと思っている東京都美術館のついでにまた寄ってやろうと決めました。
手塚治虫展 ― 2009年06月20日 23時45分56秒

以前よりせがまれていたんだけどようやく子供達の都合がついて行けました。子供らの週末はおれよりも予定がいっぱいあるんだもんね。案の定混雑していて入場制限もあったが国立博物館なんかよりはマシ。小さい子供から年配の方さらには外国の方などもいて大人気。フランス語がなぜかいっぱい聞こえた。展示には当然生原稿がいっぱいあるんだけどみんなネームをちゃんと読むから列が進まないのよ。賑わう会場で思ったのは今度の里帰りの際には本家である宝塚の記念館に行かなきゃって事でした。きっともうちょっと空いてるだろうしスペースも広いだろうし。展示内容では彼がまだアシスタントなど使っていなかったであろう初期の原稿の「線」に萌えました。これはディズニーのアニメーターの原画を見た時にも感じたことです。漫画は印刷され製本されてこそ作品だと言うこともできるけど、その生原稿に描かれている「線」は、本にはない艶かしさでした。よかった。帰宅後思わず子供にペンと墨汁借りてマンガのキャラを描いて遊んじゃったもんね。「新寳島」買ってみようかなあ。
見物のあとはこの企画展のお土産や東京江戸博物館のお土産を買って、近くで生ビールとちゃんこ鍋やら鯨ベーコンやらナンコツの唐揚げやら焼き鳥(ナンコツと鯨ベーコンは子供らのリクエスト…渋い…)を食べて帰りました。画像は買ってきたサファイヤのポストカード。真剣に「これはかわいい…」と言っているとカミさんにあきれられました。
見物のあとはこの企画展のお土産や東京江戸博物館のお土産を買って、近くで生ビールとちゃんこ鍋やら鯨ベーコンやらナンコツの唐揚げやら焼き鳥(ナンコツと鯨ベーコンは子供らのリクエスト…渋い…)を食べて帰りました。画像は買ってきたサファイヤのポストカード。真剣に「これはかわいい…」と言っているとカミさんにあきれられました。
「孤独のグルメ」ドラマCD ― 2009年06月21日 23時45分56秒

久住昌之氏と谷口ジロー氏によるひと味違うグルメ漫画の名作「孤独のグルメ」のCD版が出るらしい。ラジオドラマみたいなものなんだろう。面白そうだ。主人公の井の頭五郎にはなんと「24」のジャック・バウアー役でおなじみの小山力也氏が声で出演する。ボーナスバージョンもあるそうなので楽しみ楽しみ…。とか思っていたらひょんなことから今回のCD版用に主題歌を録音中の久住さんからお誘いの連絡をいただいた。歌の途中のコーラスパートで子供達の声を入れたいということで、すぐに承諾し、小雨の父の日に久住昌之&BlueHipのファンでもあるうちの子供達を録音スタジオ(厳密にはスタジオではなく西荻のw.jazというライブハウス http://www.wjaz.info/)に連れて行った。ずり落ちそうになるでかいヘッドフォンをつけて、衝立ての影に立って、歌詞カードを見て、見本を聴いて、練習して、本番! 上の子は最初から大ボリュームでとばしているが下の子はちと恥ずかしそう。それがまたそこいらのフツーのガキ風でよかったかも。1番と2番のコーラスをさくっと録り終えたら、今度はパーカッションの方と一緒に俺も歌わせてもらった。ちょっと大げさなおもろい歌い方で……。終了後は近所にある「まわり寿司」で昼飯食って帰宅。後に久住氏よりすごくいいコーラスだったとお礼のメールをいただきました。こちらこそ楽しませてもらいました。ありがとうございました。発売は9月だそうです。楽しみ楽しみ…。
「オフ・ザ・ウォール」マイケル・ジャクソン ― 2009年06月27日 23時45分56秒

もうね、好きなんですよ。このアルバム。ほんとに。今回マイケルが亡くなった事なんて関係なく普段からのCDローテーションだったですから。亡くなったついちょい前の日もプレーヤーに乗っかってたしドライブには欠かせないし今でもしょっちゅう聴いてたですよ。彼の歌唱力の素晴らしさはもうすでに確立されているので当然としてこのアルバムをさらに素晴らしいものにしているのはやはりクインシー・ジョーンズさんのお力に寄るところが超特大ですよね。そんなこともう語り尽くされていると思うので俺がエラそうに言うことじゃないですけど。とにかく曲の音やアレンジが素晴らしい。当時もコンピューターあっただろうけど聞こえる限りはたぶんほのとんど人力による楽器の音が超気持ちいい。特に好きなのは1曲目、「Don't Stop 'Til You Get Enough」。開始約17秒後、2発のスネアに続いて入るストリングスのリフでいきなり腰が動きます。これはスガシカオ氏が言ってたことだけどこの後連発されるヒット曲を思い出してもこういう超印象的なリフを作るのはクインシーほんとにお上手ですね。パーカッシブなシンセと2重螺旋のようにからむギターの小気味よいカッティング、なんだか調子っぱずれに聴こえないでもないお銚子叩いてるようなチンチキチンな呑気なパーカッション、曲の盛り上がりとともに徐々に切れ味鋭く斬り込んでくるホーン達。そして開始2分40秒、ジャズビッグバンドを率いてきたクインシー独壇場、怒濤の間奏です。このたたみかけてくる音の迫力そしてホーンセクションの迫力! この曲の録音時クインシーが立って指揮していたであろう(ミキシングルームかもしれないけどやっぱり指揮してたと思いたい)その場所にもしこの俺も立つことができたら一体どれだけ悶絶してしまうことでしょう。そして間奏開始の約18秒後、マイケルの「Ooh!」というシャウトとともにさらりとリフに戻るところにもゾクゾクします。3分18秒位から始まる高低交互に入ってくるストリングスフレーズもめちゃ気持ちいいですね。まあそんな調子で語りはじめるときりがない、一曲一曲がほんとに心地いいサウンドアレンジ、打ち込みにはない音色の気持ちよさ、まさに極上のポップアルバムだと思います。この名盤、すでにお持ちの方はドラムやパーカッション、さらりとはいるストリングスの絶品フレーズ、EW&Fのフェニックスホーンズにも負けないビキビキのホーンアレンジ、そして必殺のリフなど、細部にも是非注目して今一度聴いてほしいと思います。
このアルバムをはじめとするマイケル・ジャクソンの名曲達は間違いなくこれからもず〜っとず〜っと聴き続けていくことでしょう。
このアルバムをはじめとするマイケル・ジャクソンの名曲達は間違いなくこれからもず〜っとず〜っと聴き続けていくことでしょう。
「赤穂浪士」 ― 2009年06月30日 23時34分56秒

新宿のシネコンでやっている東映時代劇まつりにまた行ってきた。今回は東映創立10周年記念の大作「赤穂浪士」(1961)。全くの歴史物時代物音痴の俺がこうやってせっせと足を運ぶのは日本人の常識として「忠臣蔵」の何たるかくらいは知っておかないとと思う向学心と、昭和の大衆娯楽としての時代劇を大スクリーンで観るというのはどんな気持ちなんだろうという好奇心によるものであるなんていうとええかっこしすぎでんな。あ、「電柱でござる〜」っていうのくらいは知ってましたよ。松の廊下だっけ。でもまあそんなもんです。ほんとに無知。
最近、劇場で観て大興奮した香港映画の傑作「インファナル・アフェア」をリメイクしたM・スコセッシの「デパーテッド」をたまたまケーブルTVで放送していたので見始めたんだけど、昨今のハリウッドギャング映画ならではのファックだらけのファッキン台詞とリアルなドンパチ描写を観ているうちに、なんか「あ、ちょっとこういうのもういいや」と思っちゃったんですよ。で、結局途中で観るのやめちゃった。アカデミー獲ったらしいけどね。年のせい?
そんなこともあってかあらずか今の俺には日本映画それも時代劇が新鮮なんです。この日は個人的忠臣蔵ファンサイト http://www.kusuya.net/ を開設するほどのマニア、同級生イラストレーターのM氏と観る予定だったがその彼が来られなかったため結局一人で鑑賞。お客さんは十数人。宮本武蔵よりは入っていた。映画は東映創立10周年記念だけあってオールスターキャスト。豪華です。そして内容あらすじはもうおなじみでしょう。忠臣蔵です。これは観客にこのお話の知識がすでにあることを前提とされてるんでしょうね。俺わかんないこといっぱいあったし。それから、多くの登場人物の台詞がいわゆるお武家さん言葉なのか熟語が多くて難しかった。町人は江戸っ子で早口だし。そんな昔の日本映画にありがちな台詞の聞き取りにくさもあって、字幕が欲しかったかなあ。とはいえそんな不満は小さいことで、セットや衣装の絢爛さ、役者の豪華さ、演技の暑苦しさ、殺陣の華やかさなど、日本映画黄金期の超大作、ぞんぶんに堪能しました。史実を土台にしてに芝居や講談などで付け足されたぐっとくるエピソードは盛りだくで見せ場がいっぱい。そりゃあ何百年も廃れることなく練りに練られたお話なんだから面白くないはずがない。キャラも豊富で名前をおぼえるだけでも楽しい。古今東西老若男女忠臣蔵になんでみんなが熱中するのか、ほんのちょっとわかった気もしました。めっちゃ余韻が残ってます。俺もはまってしまいそうです。帰宅後は上記のサイトでしっかりおさらい。大佛次郎の原作、読んでみたくなっちゃった。三国志、まだ途中なのに……。
最近、劇場で観て大興奮した香港映画の傑作「インファナル・アフェア」をリメイクしたM・スコセッシの「デパーテッド」をたまたまケーブルTVで放送していたので見始めたんだけど、昨今のハリウッドギャング映画ならではのファックだらけのファッキン台詞とリアルなドンパチ描写を観ているうちに、なんか「あ、ちょっとこういうのもういいや」と思っちゃったんですよ。で、結局途中で観るのやめちゃった。アカデミー獲ったらしいけどね。年のせい?
そんなこともあってかあらずか今の俺には日本映画それも時代劇が新鮮なんです。この日は個人的忠臣蔵ファンサイト http://www.kusuya.net/ を開設するほどのマニア、同級生イラストレーターのM氏と観る予定だったがその彼が来られなかったため結局一人で鑑賞。お客さんは十数人。宮本武蔵よりは入っていた。映画は東映創立10周年記念だけあってオールスターキャスト。豪華です。そして内容あらすじはもうおなじみでしょう。忠臣蔵です。これは観客にこのお話の知識がすでにあることを前提とされてるんでしょうね。俺わかんないこといっぱいあったし。それから、多くの登場人物の台詞がいわゆるお武家さん言葉なのか熟語が多くて難しかった。町人は江戸っ子で早口だし。そんな昔の日本映画にありがちな台詞の聞き取りにくさもあって、字幕が欲しかったかなあ。とはいえそんな不満は小さいことで、セットや衣装の絢爛さ、役者の豪華さ、演技の暑苦しさ、殺陣の華やかさなど、日本映画黄金期の超大作、ぞんぶんに堪能しました。史実を土台にしてに芝居や講談などで付け足されたぐっとくるエピソードは盛りだくで見せ場がいっぱい。そりゃあ何百年も廃れることなく練りに練られたお話なんだから面白くないはずがない。キャラも豊富で名前をおぼえるだけでも楽しい。古今東西老若男女忠臣蔵になんでみんなが熱中するのか、ほんのちょっとわかった気もしました。めっちゃ余韻が残ってます。俺もはまってしまいそうです。帰宅後は上記のサイトでしっかりおさらい。大佛次郎の原作、読んでみたくなっちゃった。三国志、まだ途中なのに……。
最近のコメント