今年も明けました。 ― 2008年01月04日 10時10分04秒

不景気なので帰省もせず今年は静かな年初めでした。あ、今回も都合によりイントネーションは関西弁でお送りいたします。それから、喪中のため年賀のご挨拶は失礼させていただきます。
年始にあたっては……今年はとにかくもっと仕事をたくさんして多少でも生活を安定させねばカミさんもぼちぼち堪忍袋の緒が切れるでしょうな。桂米朝の古い噺に出て来るギャグに「〜さあこうなると悪い事は重なるもんで、貧すりゃ鈍す、弱り目に祟り目、泣き面に蜂、便所へ行たら誰か入っとおる、てな具合で〜」というのがあるんですが、生活に窮してゆとりがなくなると、ゆとりを考えるゆとりすらもなくなっていくんですな。これがいかん。どんどんとこう……負のスパイラルっちゅうやつですわ。あんまりこういうとこで書く事ちゃうんですけど、年始早々すみません。
まだまだ状況は良くないんですが、まあ、今こそ知恵の出しどころ、踏ん張りどころ、ここからもっとおもろなると思てやっていかなあきません。もう今は落ち込んでる場合でもなくなってきたので幸いというか反動というか気力体力は十二分、滑舌もいいし、便通も絶好調。風呂上がりにカミさんが肌にあわんちゅうて使てないどこそこクリニックの「高級」クリーム(勿論もらいもんでっせ)塗ってるせいで肌のハリもばっちりです。ほっぺスベスベ。触りたい方はメールください。とにかく、本年もどうぞよろしゅうおたの申します。
厄年っちゅうのもこれがうまいこというたもんで、男子の場合、ちょうど肉体的健康的家庭的社会的にいろんなもんがばぁ〜っと重なってのしかかって来る時期に設定されてるんでしょうねたぶん。自分のことだけやなく、親やら子供のこととかもありますし。うちはお参りとか行きませんけど、信仰に関わらず日本人やったら誰にも当てはまる、いい戒めではないでしょうか。立場が変われば多忙すぎて身体を壊してしまう方もいらっしゃいますし、同年輩の方、あとは年代に関わらず皆さんどうぞ健やかな毎日をお過ごしください。
昨日はお年玉もろた子供らの買い物につきあいました。クリスマスの後というのもあるし、ある程度は貯金させて使える額を小さく設定したので大したものは買えへんのですが、うちの徒歩圏にはかわいい小物や文具雑貨を置いている店がこれでもか〜いうくらいぎょ〜さんあるので、自分で考える買い物は楽しそうでした。というより、見れば見るほど「決められない」ようになってしまい、疲れもあってぐずりだす始末です。結局、福袋のでかい包みをいくつも抱えた買い物客でごったがえす中、南米小物の店でペンダント型のオカリナと梟のペンダントをそれぞれ買うて帰りました。
写真は多摩動物公園のマレーバク。初夢がまだの方、どうぞいい夢が見られますように。
お雑煮とレンズ豆 ― 2008年01月05日 10時10分10秒

私の出身は大阪府の北摂地方である。ここは文字通り大阪市の北に位置していて、鉄道の東海道本線や阪急京都線でいうと、ちょうど京都と大阪の中間部。文化や言葉にも京都とのクロスオーバーが垣間見える。そこで、正月の雑煮であるが私はずっと京風の白味噌丸餅仕立てで育った。甘みのある西京白味噌に金時人参、大根、里芋(本場は頭芋らしい)薄揚げなどが入って、餅は焼かない丸餅が入っている。(本場では鰹節をのせるそうだががうちではのせなかった)焼かずに入れた餅は放っておくとドロドロになるので入れたらちゃんと残さず食べて、具と汁はとっておき、3日間は朝にこれを食べていた。私は10代になってから餅をあまり食べなくなっていたので雑煮の「ヌキ」のようなものにして、具ととろとろになった汁を味わっていたのだが。
で、これが女房子供に全くの不評なのである。食べ慣れない味だから仕方がないと思って、カミさんが作るおすまし焼きもち仕立ての雑煮をずっと食べている。これはこれで美味しいので別に不満はない。具は鶏肉とほうれん草とするめ、このするめがなんだか特徴的でおもしろい。鶏の出汁風味にちょっとしたアクセントとなる。
今朝も子供のリクエストもあって雑煮を食べていた。ふとおすましによく具として入っている「麩」のことを思い出した。その表面にうっすらと現れている渦巻き模様。そうか昨日下で書いていた麩のスパイラルというのはここからきたのかとはたと気づいて昔の賢人の発想に感嘆し思わず背筋が伸びた。食べていてこんな発想がうかんでくるところなどおすまし風の雑煮も、なかなかの強者、やるものである。
ずっと前にレンズ豆がレンズに似ているのではなくレンズがレンズ豆に似ているのだということに気づかされて雷鳴轟くようなショックをうけたが、それに近いものがあった。
世間の車窓から 雑誌「hon・nin」 ― 2008年01月07日 09時27分40秒

昨年末、ほんの少しですが仕事で関わりのあった季刊雑誌「hon・nin」、太田出版から絶賛発売中です。今号の目玉は表紙にもなっている西原理恵子の新連載「世間の車窓から」。初回はこともあろうに他出版社の編集部の人たちとの座談会。しかも内容はまるで居酒屋のおっさん達のようなはちゃめちゃの18禁、お下劣シモネタ爆発です。俺が去年読んだ本や雑誌などの中で間違いなく一番の爆笑ものでした。シモネタにアレルギーの無い方はぜひどうぞ。最後のサイバラセンセの「善人づらするのにもうあきた」発言や、表紙背表紙に殴り書きされたコメントにも笑いました。この表紙デザイン、デザイナーは楽しかっただろうなあ。
ねぎうどん ― 2008年01月08日 09時03分20秒

仕事場の周り、すぐ近くにあったテイクアウトの弁当屋と中華屋が2軒たてつづけに閉店し、食事に難儀するようになった。駅までてくてく歩けばいくらでも飲食店はあるけれど、ちゃちゃっと済ませたい時にはおっくうだ。そこで寒くなってきた最近はうどんを作って食べている。玉のうどんを沸騰したお湯にほうりこんで市販のつゆをいれて約3分。「素うどん」もなんだかさみしいのでうどんを入れる前に豚肉のコマ切れとネギを同量ほど刻んで入れておく。豚肉のうまみが出るのでだし汁にこくが出る。こちらの蕎麦屋のメニューだと「肉南蛮うどん」ってところ。これにおろしショウガをたっぷりのせて七味をふって、熱々できたてをはひはふずるずると食べる。身体はぽかぽか、汗が吹き出てきて、風邪気味かなあなんてときにはおすすめです。準備からでも調理時間約7分。以外と食べごたえあります。
写真は京都祇園のうどん屋さんの「ねぎうどん」。いやべつにこれ食べた事ないんですけどネットでねぎうどんのこといろいろ調べてたらでてきたもんで。九条ネギがこれでもかとのっていて、風邪も逃げ出すショウガとのダプルパンチ。迫力あります。でもそのあとお茶屋さんにいったら舞妓はんにいやがられるかもしれませんな。ネギが苦手な人、どうもすみません。
餅 ― 2008年01月10日 22時33分57秒

自宅用にオーブンレンジのおさがりをいただいたのでこれまで使っていたオーブンを仕事場にもってきた。とりたてて使う事もないのだけど、せっかくだから使ってみようということで餅を焼いて海苔と醤油で小腹が空いた時に食っている。そういえば今年の正月も全国で餅を喉に詰まらせて死んだ人がいたようだが実は僕も詰まらせた経験がある。もう十数年は前だけれども、本当に驚いた。家に一人でいた時だったのはよくおぼえている。ある程度咀嚼もすすんで餅も滑らかになりかさも低くなってきたころにいきなり「すぽ」という感じで喉の奥にはまってしまい、何も出来なくなった。詰まった場所が声帯よりも深かったのか声も全く出ない。痰が絡んだときの「げええ」なんてことも全く出来ないのである。これには相当慌ててパニックになった。ひたすら腹に力を入れて四つん這いになってようやく吐き出すことができた。若くて体力や筋力がまだあったのも助かった原因だと思う。鼻と口をつまんで息を止めるのとは桁違いに苦しい。嘘だと思ったら一度やってみてください。半分くらい咀嚼してからやや上向きに喉を開くようにして口で息を吸い込めばたぶん「すぽ」と入ってくれるでしょう。びびること間違いありません。まじで「死」というものがよぎりますから。いまや日本の食物界での死亡率はふぐやキノコを抜いているのは間違いないおそるべき食べ物である。
バンド練習 ― 2008年01月12日 23時34分26秒

昨年秋頃から始めたバンド活動、たしか6回目の練習。このバンド今のところは基本的にZeppelinのコピーなので、曲目が決れば地元でスタジオに個人練習で入って準備し、全体の練習に備える。ドラムセット持ってないし。
昔やっていたバンドは、先にライブの予定ありきで、それに向って短期集中で練習していたので、一夜漬けと同じくライブが終わった後は空っぽになっていたが、今回は曲ができ上がっていく感じが楽しい。中には挫折しそうな曲も出てくるがその時は知恵を出しあい試行錯誤してみたり、いいもんです。でも今日は徹夜あけもあってへろへろでした。皆すんません。
今のところ曲数は7曲ほど。これからライブ実現に向けてもっと練習するのみである。しかしコピーしようとしてじっくり聴けば聴くほどほどZepの曲は一筋縄ではいかないけったいな曲ばかり、それが魅力なんだろうけど、あんまりZepを集中してやってると、普通の叩き方忘れちゃいそうになるんですよこれが。
終った後はスタジオ近くのカジュアルイタリアンで新年会。お酒を飲むメンバー、途中から参加の一人をたした4人でワイン4本を空にしてしまった。
スモーキー・ロビンソン ― 2008年01月16日 22時35分56秒

めっちゃ好きなんですよ。突然だけど。
自分にとってのソウルミュージックの師匠が調布のお店「フェイム・ギャング」(http://www.famegang.com/)に戻られてしまってからは、地元にお店があった時のように通う事もかなわず、なかなかソウルの情報が入手できなくなってしまった。最近のミュージシャンならまだなんとかなるが、スモーキー・ロビンソンとなるとそうはいかない。新譜がでていないのでCD店でもベスト盤がちらほらと置いてある程度だし。某SNSでコミュがないかどうか探したらどうやらないらしい。仕方がないのでたいした知識もないのにコミュなるものを立ち上げてしまった。今のところ参加者はお一人。それでも検索からたどりついてくれたのがすごくうれしい。と思っていろいろとネット上を探していると、あのアメリカンアイドルにゲストで出ていたようだ。しかもシリーズ6、昨年じゃん。みなさん最も新しいスモーキー・ロビンソンのステージは、これです。http://jp.youtube.com/watch?v=NwiNh6pZ74o&NR=1 見てると、何とかまだライブいけそうではないですか。だれか日本によんでくれないかなぁ。でも来たとしてもブルーノート、コットンクラブ、ビルボードあたりでしか無理だろうなぁ。あのクラスのライブハウス、飲み食いすると高くつくんだよなぁ。もう女房を質に入れるしかない! でもそしたら一緒に観に行けないもんなぁ……。
ともかく、彼の曲の中で、そして僕が現在知っている地球上の全ての音楽の中で最も好きな曲がこの「Ooh Baby Baby」なんです。3分ほどお時間がありましたら、どうぞ。http://jp.youtube.com/watch?v=-7KNRH4EJLM&feature=related
ZTT ― 2008年01月22日 02時38分34秒

この前の週末に気心知れた仲間と飲んだ後カラオケに行き、調子こいてFrankie Goes To Hollywood なんか歌った(というよりがなった)もんだから仕事場でもアナログ盤をちょっと引っ張りだしてみた。大げさなペテン臭ただようこれぞ英国ポップアルバム。セカンドアルバムは出たんだっけ?
今度はその流れで同じレーベルZTTの親玉、トレバー・ホーンのThe Art Of Noiseのファーストを引っ張りだす。これターンテーブルに乗せたのっていったい何年ぶりだろう。このアルバムには入っていないけど、彼らの曲、いつのまにかMr.マリックのテーマソングになってたのね。知らんかったな〜。しかしこのアルバム今でも音の刺激が全く衰えておらず、仕事しながら聞き流すことが出来なかった。当たり前か。いやほんとに相当イッてます。84年くらいってイミュレーターとかプロフェットとかフェアライトとかシンクラビアとか、究極の電子楽器がじゃんじゃんでてきてた頃だったと思う。国内ではDX7が出てたのかなぁ。自分では鍵盤全く弾けないのに詳しい友人がいたおかげで今でも楽器の名前だけは憶えているのである。
ロックパイル ― 2008年01月23日 23時23分38秒

仕事中のBGM、この前からまたアナログづいてきたので今日もなつかしエイティーズものをかける。つっても有名バンドじゃないけど。ニック・ロウとデイブ・エドモンズが在籍していたので当時ちょこっと話題になったロックパイルのファースト。79年頃にポール・マッカートニーの呼びかけで開催された「カンボジア難民救済コンサート」にも出演し、ゲストボーカルにロバート・プラントを迎えてプレスリーの曲をやってました。プラントさん、エンディングでまちがえちゃうし…。このコンサートはアルバムにもなり、当時NHKでも放映されたけど部活で見られず、クラスで唯一ビデオデッキを持ってた医者の息子の家に十数人で観に行ったなあ。ロックパイルを知ったのもそのコンサートがきっかけだった。その後アルバムが出たけど当時小遣いで買えるレコードなんてせいぜい月に一枚だったので、僕のは大人になってから買った輸入盤。ジャケのイラストもなんだか80年代してますね。「Still Life」の時のストーンズのステージイラストもこんな感じでした。
確か「Now and Always」は日本でシングルカットされて、深夜テレビで流れているのを聴いた事もあったけど、たぶん売れなかったでしょうね。なんの飾りもない、シンプルで力の抜けたポップなロックンロールアルバム。大好きな一枚。でもたしかこの1枚で解散したんだっけ。ニック・ロウってバンド長続きしない人だなあ。
都心の路上 ― 2008年01月25日 23時23分08秒

そういえば今週は打ち合わせや納品で2度ほど都心までバイクを使ったが、さすがに寒かった。特に金曜の夕方は。手足の感覚は全く無くなり、あまりの冷たさでヘルメットの中で「あ”〜〜〜ぢめ”だい”〜〜」などと叫びながら走っている。年寄りの冷やバイク、運転に支障が出るようだと「冬眠」も考えなければいけない。
警視庁の発表によると都内では今年に入って6人の単車乗りが死んでいる。9割が10〜20代だということだが、確かにバイクは危ない。まわりの運転を見ているとああこれならこいつら死んでも仕方がないなと思うもん。無茶なすりぬけ。前方に死角があってもスピードはゆるめない。地下鉄工事などでコーンで区分けされてジグザグになっている道路をびゅんびゅん飛ばす。しかもヘルメットは半ヘル。お椀型のやつ。冬以外なら手袋もしてない。夏なら当然半袖Tシャツで、これがスクーターだったら2ケツしている後ろのオネエチャンは生足むき出しにミュール履きでメール打ったりしてるし。「譲る」とか「控える」という概念は脳細胞にきざまれていないにちがいない連中。それが我が物顔で貧弱なスパトラマフラーのバリバリ音まき散らして平然とちょこまか車の間ぬって停止線思い切り飛び出して信号待ちしている自分の前に出られてみたら、ほら、殺意も湧くってもんですよ。嘘です。でもさっき書いた6人が、もしこの手のライダー(最近はバイカーっていうのかな)だったら、自業自得、これっぽっちも同情の余地がないやっすい命ですな。とにかく意識が低すぎ。
車を運転するみなさん、ヘルメット首にかけただけの原チャリ、バリ音まきちらしのスクーターなど、見た目アホ丸出しのバイクには、くれぐれも注意してください。横につかれたら、そっとブレーキ踏んで、距離をとりましょう。今、都心の路上で事故起こす可能性が一番高いのは間違いなくあいつらですから。しかもアホだから任意だけにとどまらず自賠責保険すら切れてるのにヘーキな奴までいるらしいですからね。桑原桑原。
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