第2回 ニフティ寄席2009年12月19日 23時23分11秒

 来春から配信が始まるニフティ寄席、第一回に続いてまた無料招待の公開録音に行ってきました。場所は大森にあるニフティ本社。用があったので今回は電車でいったけど結構遠い。バイクだと環7ちゃ〜っと行くだけで楽なんだけどな。この寄席では二つ目さんがふだん持ち時間の短い寄席ではできない根多をたっぷりと披露してくれます。この日の演目は、前座の柳家小んぶ「子ほめ」で始まり、林家たけ平「竹の水仙」、桂才紫「妾馬」、古今亭朝太「干物箱」、鈴々舎わか馬「夜鷹の野ざらし」。最後の「夜鷹の〜」は、野ざらしでは後半部分が初めて聞いたバージョンでした。これ、上方落語だと「骨つり」というそのまんまのタイトルになっていて、ハメものが入ったり石川五右衛門が出てきたりと派手な演出になっています。とはいっても桂米朝師匠のものしか聞いたことはないのですが…。他も含めて全体にまずまずの出来で結構楽しめました。写真は地元の吉祥寺寄席に来たこともあるわか馬さんと才紫さん。まだまだ伸びシロたっぷりな今回出演の噺家さんたち、応援してるからもっともっと精進して頑張ってね。

柳家喬太郎独演会@12/122009年12月18日 23時23分25秒

 三鷹市芸術文化センター主催の柳家喬太郎独演会に行ってきました。今年は立川談春との二人回に続いて2回目。今回はサブタイトルが〜師走、忠臣蔵にて御機嫌伺い候〜。そう、またここでも忠臣蔵です。http://mitaka.jpn.org/ticket/0912120/ 同行したのはこの日の朝、忠臣蔵役者絵展示の搬入を手伝ったもりい氏。もう朝からもう忠臣蔵漬けですわい。ゲストは柳亭市馬師匠。内容については俺にとっての忠臣蔵師匠もりい氏のブログが詳しいのでリンクはらせていただきます。http://blog.kusuya.net/?eid=1170388 最近ちょいと忠臣蔵づいているので、トリのネタ、俵星玄蕃のエピソードにすんなりついていけたのには自分でも驚いた。いやしかし喬太郎師匠、新作も古典もこういう講談ものもみな完成度高くてほんとに面白い。これでもう俺は師匠の「ファン」になったとはっきりいえるんじゃなかろうか。次はいつ見に行こうか。彼のホーム、池袋演芸場でトリやってる時、これだな。

第1回ニフティ寄席2009年11月21日 23時45分56秒

 今年の春頃までまで二つ目さんの気合いの入った噺を無料配信してくれていた「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」が「ニフティ寄席」と名前を変えて新しいサービスを始めるらしい。そのしょっぱな、第1回 ニフティ寄席の公開録音、無料ご招待に応募したら当選のメールが届いたので子供を連れてニフティ本社のある大森ベルポートまで行ってきた。おれはニフティの会員でもないのにいいねこの太っ腹。この日の出演と出し物は、前座の春風亭昇々「初天神」にはじまって、柳亭こみち「くしゃみ講釈」、柳家喬之進「道具屋」、 古今亭菊六「紙入れ」、瀧川鯉橋「御神酒徳利」。うちの子は地元の地域寄席にほぼ皆勤しているくらいで落語を生で見た回数はおれよりも多いくらいであるが、皆それぞれ面白く、満足したらしい。そして帰宅後、夕食時にこみちさんのやりとりを思い出し、口真似をしてはひとりで爆笑していた。また行きたいと言っていたけど、また当たったらね。来年春頃のサービス開始も、楽しみにしていよう。ニフティさんありがとう。

林家彦いち&桂かい枝二人会@下北沢2009年08月14日 23時23分23秒

 上の子が小2〜小3の頃に初めてファン(?)になった芸能人林家彦いちと上方は桂文枝一門の若手(でもないか)かい枝による二人会に行った。地元の地域寄席「吉祥寺寄席」の席亭さんが上の子のためにご招待してくださったので主賓は子供で俺はあくまでもつきそいである。スズナリのとなりの小さなハコ。二人のトークから始まった。彦いちはいつものように体育会系のトークが冴える。かい枝くんは、英語落語で全米ツアーをやったのをテレビで見かけたことがある。家族とキャンピングカーに乗ってアメリカ33都市を走破したらしい。話もなかなか面白い。その後二人で新作を交互にやって、彦いち得意のスライドショーをはさみ、中入り後はまた交代で一席ずつ。予定終了時刻をかるくオーバーする喋りっぷりサービスぶりで、終演後に楽屋に連れてってもらったりして子供も満足した様子。学校の友達にはなかなかわかってもらえないだろうけど。

柳家喬太郎立川談春二人会2009年06月07日 23時23分23秒

 今最もチケットを取りにくいと言われ俺もめちゃめちゃ気に入っている大人気噺家二人によるなんとも豪華なプログラム。抽選に申し込んだら当たっちゃったのでカミさんと行ってきた。有楽町はよみうりホール。なんと正午開演。凄い。第2部は15時開演。これも凄い。夜のイベント始まる前に無理矢理ねじ込んだみたい。実はこの数日前に地元の地域寄席で喬太郎の高座があったんだけど仕事で行けなかったんである。残念。欠かさずその地域寄席に行っている上の子にネタをたずねたら「死神」をやったらしい。裏山椎。まあそのかわりこの会があったからいいとする。最初は柳家喬之進が「金明竹」。続いて喬太郎の「井戸の茶碗」。中入り後に談春はちょっとだけ家元が乗り移ったかのように見えた「寝床」。二人ともたぁ〜っぷりのボリュームで大いに笑い楽しんだ。でもそのあと仕事したんだけどさ。

三遊亭兼好@FameGang2009年04月01日 23時59分59秒

 真打ち兼好になってからは2度目、好二郎さんから数えて4度目の調布のソウルバー、フェイムギャング落語会でした。正月に世田谷で見たので今年は二度目。おっかけかよ。本日は「花筏」「町内の若い衆」の二席。今日は一席目は袴をはいてのご登場。スポーツネタのマクラで店内をあっためたあと相撲ネタの「花筏」、中入り後の二席目は戦時中禁止されていたというややシモがちなサゲのネタ、こちらは着流し姿でした。この前の「熊の皮」とか、このところシモっぽいネタが多いような気がするけど違うかなあ。今回は平日開催だったのでいつもとは客席がちょっと違う顔ぶれでしたが盛り上がった終演後はいつものように兼好さんをかこんで飲み放題付きの食事会(くどいようですが、ここフェイムギャングは食事が抜群に美味いんです)です。いっぺんはいてみたいなどと思っていた袴がそんなに高価なものだとは初めて知りましたよ私。絶対買えねえや。そのほか、落語界の話、あの噺家さんのあんな話やこんな話でこちらもたいへん盛り上がりました。水彩画セットを持ち歩いてらっしゃるので、ネタ帳にさらさらと味わいのある絵を上手に描かれてましたが、器用なんですね。調布から吉祥寺までの深夜バスで帰宅。次は違う噺家さんのときもきっと行きますのでNさん、どうぞよろしく。写真はこの前と同じなのでちょっとセピア調に変えてみました。

三遊亭兼好@世田谷文学館2009年01月04日 22時22分22秒

 芦花公園にある世田谷文学館で開かれる「文学館でお正月!」というイベントに家族で出かけた。昼飯を食べる所が周りに全然ないもんだから近所のスーパーで買ったお惣菜とおにぎりですませてから会場へ。近所の小学生によるお囃子と獅子舞が終ったあと、私が若手で一番注目している三遊亭好二郎さん改め兼好さんの落語会(しかも無料だったのですよ世田谷文学館!太っ腹!)が始まった。開演前に「初天神」やら「牛ほめ」をやるんじゃないかと子供たちと話していたが、あとで聞いたら彼のこの新年落語会の出演も3回目だそうでそうなると客がすぐに思いつきそうなネタはやりませんよねやっぱり。演目は「てんしき」と「締め込み」。初めて見たカミさんも「声がいいねえ」などと褒めていた。最前列にはござを敷いた子供用の桟敷席が設けられていて、うろうろとおちつかないガキどももいる中、いつもの端正な兼好さんの落語が楽しめた。マクラにはこれもいつものごとくちょいと「黒い」笑いもちりばめて。兼好さん今年も注目である。そのあとは、ジャンボカルタ取りや福笑い、独楽回しや羽子板などでたっぷり子供たちを遊ばせてくれた。下の子は羽子板が気に入ったらしく帰りに「買ってくれ」とねだりはじめた。

圓朝まつり@谷中2008年08月10日 23時23分23秒

 久しぶりに休みがとれた。今日は落語協会の圓朝まつりがある日。カミさんは用事があって日中は出かけなければいけないため、俺が子どもを連れて谷中全生庵 http://www.theway.jp/zen/ に向かった。これで3回目。今年も途中の山手線の車内はポケモンのスタンプラリーをやっている親子だらけである。これまでは暑さがすごくて日陰を探してふらふらクラクラしていたが今年はそれほどでもない。子どもたちはくじ引きかき氷千両みかん(冷凍みかん)と恒例のものを済ませて楽しそう。俺はキンキンのビールをぐびぐび。皆口々に今年は暑くなくて楽だねえなどと言っている。ひいきの喬太郎がTDLのキャラクターのように行列の先で今年も記念撮影とサインに応じていたのでうちも並んでみた。行列といってもたかが2分ほどのことだけど。下の子がくじ引きで当てた橘家圓蔵の扇子にサインをしてもらった。あと、一回百円の落語クイズに挑戦した。全部で十問。わかったのは立川志の輔がペヤングのやきそばのCMに出ていたこととほか数問。惨敗。知らないことがまだまだ多すぎる。それでも千社札をもらい子どもは喜んでノートに貼っていた。ほかに、本堂横の建物で公開されている幽霊画の掛け軸コレクションを見物。これは子どもにも結構好評なのである。

三遊亭好二郎@調布FameGang2008年06月21日 23時23分23秒

 調布のソウル・バー「FameGang」http://www.famegang.com/での落語会。また三遊亭好二郎さんが出演するというので行ってまいりました。回を重ねるごとにチケットの売り切れるスピードが早くなってきているそうで、これはきっと口コミが広がっているんでしょうね。終演後他のお客さんと喋っていたら「ここの落語会で初めて落語を生で見て、それから続けて見にきている」という方が結構いたし。このところ生で見てから落語の面白さにはまってしまう方が周りで続出中です。音源だけではその動きが、映像だけではマクラから暖まっていくその場の空気やこまやかな仕草はわかりませんもんね。  

 今回のネタは「蛇含草」と「百川」。「蛇含草」は桂米朝の本などで読んで話は知っていましたが、ふつう江戸前では「そば清」で演じられることが多いそうです。餅の食べ方に名前をつけて遊ぶところが「愛宕山」のカワラケ投げを彷彿とさせました。「百川」は聞くのは初めて。百兵衛さんの表情がたまらなく可笑しかった。

 2席でたっぷり1時間以上、存分に笑った後は、好二郎さんを囲んでの飲み食い会。落語会のいろんな裏話などもたっぷり聞けてこれがまた楽しい。終演後噺家さんと酒を飲んで歓談できる。これはなかなか貴重な落語会だと思いませんか。フェイムギャング落語会、お薦めです。

 好二郎さんは http://www5d.biglobe.ne.jp/~kousaku/、この9月には真打ち「三遊亭兼好」になられるので、フェイムギャング落語会への出演はたぶんこれが最後とのことですが、なんとかお願いして年内にもう一回くらい出てもらいたいもんです。無理ですか、店長。(画像はポッドキャスト「ニフティ寄席」より)

談志・志らく親子会@三鷹2008年06月07日 23時23分23秒

 かあちゃんが生協のカタログで見つけていつのまにか取ってくれていたチケット(枚数限定のため、抽選で購入者が決められる)で、談志・志らくの親子会に行ってきました。いやあますます談志やばいです。声帯にできものが出来ちゃう病気のようで、かなりつらそう。それでもはうようにして高座に上がってました。かあちゃんは生談志が初めてだったから、へろへろになってても吐き出されるシャロン・ストーンが聞いていたら悔しがりそうな毒舌に喜んだ様子。ほんとに情けない声量でぶざまなんだけど噺家が滅びていくところを見せつけられているような、何とも貴重な体験とも言えるかも。予定では2席でしたが、1席だけの高座でした。でももうすぐ歌舞伎座で談春との親子会も控えているのに、大丈夫なんだろうか。

 志らくは初めてでしたが、見事ですね。これなら師匠も思い残すことなく安心して以下略。自作の「シネマ落語」を売りにしているだけあって映画ネタのギャグがぽんぽんと混ざって楽しい高座。ラストに一度聞いてみたかった「品川心中」が出てきたので満足でした。

 談志の長いマクラや時事放談やジョークが大嫌いという人を結構お見かけしますが、僕はいたって好きです。生きているうちに座布団に座って喋っている姿だけでも見ておきたいという方がもしいらしたら、お早めに。期限はそう長くないかもしれません。

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