アーヴィング・ペン逝去2009年10月08日 12時01分17秒

 写真家、アーヴィング・ペン氏が亡くなりました。こことは別ですが、ネットでのニックネームにしてるくらい敬愛していました。人物像などはよく知りませんが、その作品さえあれば僕は満足でした。亡くなったことは年齢的にも何ら不思議ではありませんが、寂しいです。若い頃に通天閣から飛び降りるような気持ちでプリントを買いました。数十回というローンです。当時は仕事柄休みをとって海外旅行に行くこともなかなかできず、モノや車やレジャーにたいして興味がなかったこともありますが、勇気のいる買い物でした。でも憧れの写真家です。正真正銘サインも鑑定書もついたオリジナルです。買ってからはもちろん一時の後悔もありませんでした。今でも仕事場に置いてあるシロクマの頭蓋骨のめちゃめちゃ美しいゼラチンシルバープリントをじ〜〜っと見つめるときがあります。こういう美しい画を僕も作ってみたいと、くそおこがましくも思います。彼の作り出す緊張感のあるスキのない写真に憧れていました。いや今でも憧れています。少しでも近づきたいと思います。美的センスを探究心をもっともっと磨きたいと思います。景気がどうこうなんて言わずに、目指すものを見失わないようにしまいといけませんね。享年92歳。もうこれで新作を見ることは完全に不可能になりました。極東の片隅から、ほんとにささやかですが感謝を捧げさせてください。額に入れてある写真、けっこう大きいんですけど、しばらくはその写真をいつもより高いところに置いて仕事します。
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